薬と暮らし / 2026年9月24日

高齢者のポリファーマシーとは|磐田の家族へ

薬とお薬手帳を置いた机で、高齢の母親と成人した娘が薬剤師と相談し、娘がメモを取るイラスト
記事の内容をもとに作成したAI生成イラストです。実在する人物・施設ではありません。

親の薬が増えて心配。何種類から問題なの?

ポリファーマシーは、薬の数だけでなく、薬に関連する有害な症状や飲み間違いなどの問題が起きる状態です。家族は自己判断で薬を減らさず、飲んでいる薬と生活の変化を記録し、医師・薬剤師へ相談します。介護職が気づいた困り事も、本人の意向を確かめて共有します。

薬が何種類ならポリファーマシーなのか

高齢者のポリファーマシーとは、薬の使用に関連して、体への有害な影響や飲み間違い、処方どおりに飲めない問題などにつながる状態です。厚生労働省の普及啓発資材は、単に薬の種類が増えた状態と区別しています。何種類という数だけでは、ご本人に必要な治療かどうかは決められません。

意外に思えるかもしれませんが、目標は薬を減らすことだけではありません。厚生労働省の地域向け資材も、種類数だけに着目せず、安全性などから処方内容を適切にする考え方を示しています。必要な薬を続ける判断も、見直しの中に含まれます。

磐田に暮らす親の薬袋を見て心配になっても、家族だけで中止や量の変更をしないでください。必要な判断は医師・薬剤師に相談します。介護サービスの利用可否や費用も個別条件で違い、薬が増えたことだけで入居や契約を決める話にはなりません。

2026年7月の新資材が示す、生活を見る視点

厚生労働省は2026年7月31日、ポリファーマシーへの対応を広める新たな資材を公表しました。総論、療養環境別、病院、地域という4つの切り口で作成し、同日付で都道府県などに通知しています。本記事では2026年9月24日に原文を確認しました。

総論編には、薬そのものの確認に加え、家族や看護師、介護職員などから生活状況を把握する視点があります。処方の一覧だけでは、家で袋を開けられるか、飲む時間が生活に合うかまでは見えません。相談する際は、薬の情報と暮らしの情報を一緒に持っていきます。

私は、医療職だけでなく周囲が持つ情報にも目を向けた点を評価します。そのうえで、資材を読んだ家族に記録の仕事を全部背負わせたくはありません。何を誰に渡せばよいかが決まってこそ、知識が日々の段取りに変わると考えます。

家族が残すのは、原因の決めつけより観察の記録

薬について相談するメモは、家族が見た事実と、ご本人が話した内容を分けると伝えやすくなります。以下は私が提案する記録欄です。診断用のチェック表ではなく、医師・薬剤師へ説明するための下書きとして使ってください。

記録する項目書き方
いつ気づいた日付と時間帯。開始日が不明なら「不明」
何に困るか袋を開けにくい、飲んだか思い出せないなど、本人の言葉
薬の変更新しい処方や変更の時期。分からなければ薬局に確認
生活の変化食事、歩行、眠気など、普段との違いを見た範囲で記録
誰が気づいたか本人、家族、介護職を区別し、伝聞と観察を混ぜない

総論編は、ふらつき・転倒や食欲低下などを、薬との関連も検討する症状として挙げています。ただし、家族が症状を見ただけで副作用とは判断できません。「この薬が悪い」と結論を書くより、起きた時刻と場面を渡してください。

歩く様子が気になる場合は、高齢者の転倒の原因と家族の確認も併せて読めます。薬の相談と、足元や生活環境の確認は分けて進めます。体調の変化があるときは、記録を完成させるために受診相談を遅らせないでください。

相談の前に、薬の情報を一つの場所へ

薬の相談では、別の医療機関で処方された薬や、市販薬、健康食品の使用も伝えます。厚生労働省の総論編も、一般用医薬品や健康食品の使用状況を、家族や介護職員などを通じて把握する考え方を示しています。

私の提案は、お薬手帳、薬袋、家に残っている薬を、ご本人と一緒に確認することです。手帳に載る情報と、実際に使っているものが一致しているかを薬剤師に見てもらいます。家族が薬の名前を読めなくても、現物や包装を見せる準備ならできます。

余っている薬を隠す必要はありません。飲み忘れなのか、医師の指示で使わなくなったのか、理由が分からない場合もあります。家族が先に整理して捨てるより、「使っている」「使っていない」「分からない」を本人に聞き、扱いを薬局に相談する順番を私は勧めます。

記録の道具を変えたい場合は、電子版お薬手帳の使い方を参考にしてください。紙かスマホかより、受診する日に本人が示せることを先に確かめます。家族の端末にしか記録がない状態では、付き添えない日の準備が残ります。

薬の数とは別に、家での包装の扱いが気になる場合は、切り離しの危険と薬剤師への相談を整理した薬の包装シートの誤飲|磐田の親と知る危険も確認できます。

介護職の気づきを受診につなぐ

介護職が生活の中で気づいた困り事は、薬を検討する医療職に伝える材料になります。ただし、介護職が処方の要否を決めることとは別です。本人の意向を確かめ、誰がどの窓口へ連絡するかを、家族と担当者で決めてください。

私は、連絡帳を渡して終わりにしない段取りを提案します。次の受診に持参する人、医師の説明を受け取る人、その内容を介護側へ戻す人を決めます。同じ家族が全部を担えなければ、役割を分けて構いません。薬の変更があったかどうかも、伝言だけで曖昧にしないことです。

住まいの相談先と医療の相談先も区別します。訪問介護と訪問看護の違いを確認すると、どの困り事をどこへ相談するか整理できます。訪問介護を契約すれば、薬に関するすべての判断や管理が任せられる、とは考えないでください。

運営する側から言うと、減薬の結論を急がない

私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役として、住まいである「ふじがおか見付連理枝」、通所のふじがおか見付デイサービス、訪問のふじがおか訪問介護センターを運営しています。3つは別のサービスで、住まいと介護サービスの契約も別です。

私は、薬を減らす結論を家族で急ぐ必要はないと考えます。今日の成果は、医師・薬剤師が判断する材料が一つ増えることです。一方で、記録を頼みすぎて家族の負担を増やさないか、私には迷いもあります。だから、最初は「一番困っていること」を一行に絞る提案をします。これは特定の利用者の体験談ではなく、運営する側としての私の考えです。

今日できる確認は、相談先と持参物を決めること

ポリファーマシーが心配な家族は、まず普段利用する薬局か、かかりつけ医へ相談の方法を確認してください。「薬が増え、家での飲み方に困っています。何を持って相談すればよいですか」と伝えれば、確認の入口を作れます。

ご本人には「薬を減らしてもらう」ではなく、「困っていることを一緒に伝えたい」と話すのが私の提案です。受診後は、説明された内容と次の確認時期を残します。家族が付き添えない日は、本人が同意した範囲のメモを渡す方法を相談してください。

薬の受け取りや管理を家族だけで担いにくい場合は、薬剤師の訪問を頼むには|磐田の親の服薬支援で確認できます。

よくあるご質問

薬や制度の個別判断は、次の区別を踏まえて担当窓口に確認してください。

薬が増えたら家族の判断で減らしてよいですか。

自己判断で中止したり量を減らしたりせず、医師・薬剤師に相談してください。ポリファーマシーは種類数だけで決まりません。必要な治療を続ける判断も含め、症状と服用状況を確認します。家族は薬の一覧と生活で困ることを伝え、変更の指示があれば内容を確かめて共有します。

お薬手帳だけ持っていけば十分ですか。

お薬手帳に加え、実際に使う薬、市販薬や健康食品、残っている薬の情報も相談先に伝えてください。持参方法は薬局へ確認できます。本人が飲みにくいと話すことや、家族が見た生活の変化もメモにします。手帳に載っている内容と実際の使用が一致しているかは、薬剤師に確認してもらいます。

介護職に薬の見直しを頼めますか。

介護職には、生活で気づいた変化や飲み方の困り事を共有し、医師・薬剤師へ伝える段取りを相談できます。処方の中止や変更を介護職だけで判断するものではありません。支援できる範囲は個別に確認し、本人の意向を踏まえて連絡する人と受診後の情報を戻す相手を決めてください。

著者・大石浩之(富士ヶ丘サービス代表取締役・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

磐田市見付でサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営する富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。介護施設の運営から不動産事業を始め、実家じまい・相続の相談も一件ずつ受けています。プロフィール

参考にした公式情報

次の一次情報を2026年9月24日に確認しました(2026年9月確認)。

この記事は薬に関する相談の準備を整理した一般的な案内です。個別の診断、薬の継続・変更・中止は医師・薬剤師へ相談してください。制度や支援内容は変更されることがあります。介護サービスの相談は、入居や契約を決める前の段階でも構いません。

介護相談フォームはこちら 電話で相談(0538-33-7070/9:00~17:30)

介護の制度・利用可否・自己負担は個別条件で異なります。担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターに確認してください。

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