通院と薬の情報 / 2026年9月14日

電子版お薬手帳の使い方|親と始める3確認

紙のお薬手帳を置いたテーブルで、母親がスマートフォンを操作し、隣の成人した娘が見守っているイラスト
記事の内容をもとに作成したAI生成イラストです。実在する人物・施設ではありません。

親のお薬手帳をスマホにしたい。何から始めればいい?

電子版お薬手帳は、本人の承諾、アプリの対応機能、薬局での提示方法を確認して始めます。マイナポータル連携は対応アプリで本人の承諾を得て使う機能です。紙のお薬手帳も利用できます。親が一人で薬局へ行く日にも薬の情報を示せる形を選び、切替えを急ぐ必要はありません。

電子版お薬手帳とは。紙をやめる義務はない

電子版お薬手帳は、薬の記録をスマートフォンアプリで管理するものです。厚生労働省「電子版お薬手帳」では、2026年8月1日にガイドラインに沿ったサービスリストを更新しています。この記事は2026年9月14日に原文を確認しました。

意外かもしれませんが、電子化を進めるガイドラインにも、紙のお薬手帳を利用できることが書かれています。スマートフォンに不慣れな人へは、希望や機器の保有状況を確かめ、丁寧に説明する考え方です。電子版を選ばないことは、備えをしないことではありません。

磐田で親の通院に付き添うご家族なら、アプリを探す前に、普段どの手帳を薬局へ出しているかを聞いてください。制度、利用できる機能、費用は個別条件で異なります。この記事では特定アプリを推奨せず、親子で選ぶための確認順を示します。

確認1 本人の承諾と、家族が手伝う範囲

電子版お薬手帳を親と始めるときは、本人が何を電子化したいかを確認します。厚生労働省は、マイナポータルとの連携について、対応するお薬手帳アプリで本人の承諾を得て薬剤の記録を呼び出せると説明しています。

私の提案は、「私にも薬の記録を見せてよいか」「設定だけ手伝ってほしいか」を分けて聞くことです。スマホの操作を頼まれたからといって、記録の共有先まで子どもが決めてよいとは考えません。同意画面は親と一緒に読み、不明点はアプリの運営事業者へ確認します。

本人の端末で見るのか、家族の端末からも確認したいのかも、先に言葉にしておきます。家族で使う機能や手続はアプリごとに確認が必要です。親の名前で子どもが登録を済ませることを、共通の使い方としては案内できません。

本人の希望を聞く言葉に迷う場合は、人生会議で家族が話す3項目も参考になります。薬の記録を見る承諾と、将来の医療や暮らしの希望は、別々に聞いて構いません。

確認2 対応機能はアプリ名で確かめる

電子版お薬手帳のマイナポータル連携は、すべてのアプリに一律で備わる機能ではありません。厚生労働省も「連携した機能を有するものもある」と説明しています。電子版であることと、希望する機能が使えることを分けて確認します。

まず、厚生労働省のサービスリストで候補の名称を確認します。その後、そのアプリの公式案内で、対応する端末、記録の取り込み方、家族で使う場合の条件を読みます。リストに名前があるだけで、親の端末や通っている薬局との組み合わせまで確認済みにはなりません。

次の表は、私が親子の確認用に整理したものです。特定アプリに全機能があるという意味ではありません。

確かめること確認先で聞く言葉
薬の記録の取り込みこのアプリでは、薬局でもらう情報をどう登録しますか。
マイナポータルとの連携対応していますか。本人が行う手続はどれですか。
端末変更・家族の利用引継ぎと共有の方法を、公式案内のどこで確認できますか。

厚生労働省のガイドラインは、マイナポータルから得られる情報だけでなく、一般用医薬品などを含めた記録も扱っています。連携したから、店で買った薬まで全部そろったと考えないでください。記録にない薬や伝えたいことは、薬局で登録・伝達の方法を相談します。

確認3 薬局で実際に提示できるか試す

電子版お薬手帳は、記録を入れるだけでなく、医師や薬剤師に提示して使う道具です。厚生労働省のガイドラインも、医療機関の受診時や薬局で薬を受け取る際などの提示を位置づけています。

私は、最初の利用前にいつもの薬局へ「このアプリで薬の情報を見せたい」と伝える方法を勧めます。どの画面を開くか、記録をどう受け取るかは、その場で確かめます。アプリを入れた画面を見せるだけで、薬の情報が伝わるとは限りません。

初回は手元の紙のお薬手帳も持参し、過去の記録をどう引き継ぐか相談してください。親が一人で行く日を想定し、ホーム画面から薬の記録まで開いてみる。電池切れや操作できないときの備えも薬局と決める。ここまでを使い始めの確認とします。

自宅で救急隊へ伝える備えは、薬局での提示とは別です。磐田市の救急情報シートの更新方法も確認し、紙の欄に古い服用薬が残っていないか見直してください。

良い点は持ち歩きやすさ。注文は「設定の後」

電子版お薬手帳の良さを、私は普段使うスマホで薬の記録を確かめられる点に感じます。対応アプリならマイナポータルから情報を呼び出せるため、家族が記録を確認する入口にもなります。薬局で聞きたいことを親と同じ画面で整理できる使い方には賛成です。

その上で、導入の案内には、設定できた後に本人がどう提示するかまで含めてほしい。これは私の注文です。子どもが横で押せば開く画面でも、親だけの日に開けるとは限りません。説明の終わりを「登録完了」にすると、その先の手間が家庭に残ります。

運営する側から言うと、確認まで丸投げしない

私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役として、住まいのサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、通所介護のふじがおか見付デイサービス、訪問介護のふじがおか訪問介護センターを運営しています。3つは別のサービスで、住まいと介護サービスの契約も別です。

サービスを提供する利害がある私の意見として書きます。アプリに記録を任せても、確認まで丸投げしない。便利な道具を入れたことと、親が薬の情報を伝えられることは別です。子どもの操作が速いほど、本人の手を止めて代わりに済ませてしまわないか。私はそこを確かめたいのです。

私にも迷いはあります。操作が難しいから紙がよいと早く決めれば、本人が試したい気持ちを消すかもしれません。逆に電子化を押せば、通院の支度を増やすかもしれない。だから最初から決めず、一緒に試して、本人の感想を聞く順番を選びます。

薬の判断は医師・薬剤師に確認します。在宅での支援を考える際も、訪問介護と訪問看護の違いを分けてください。お薬手帳を電子化したことが、介護契約の理由になるわけではありません。

今日の確認は、いつもの薬局に使い方を聞くこと

今日できる一歩は、親の希望を聞き、いつもの薬局に候補アプリの提示方法を尋ねることです。アプリ名、使う端末、本人だけで来局する日があるかを伝えると、確認したい場面がはっきりします。

紙で続ける、電子版を試す、説明を聞いてから決める。どれでも構いません。薬局で何を開けばよいかが一つ分かれば、今日の成果です。介護の相談は電話とフォームから選べますが、入居や利用を前提にする必要はありません。

薬の種類が増えて心配な場合は、生活の困り事を医療職へ伝える準備として、高齢者のポリファーマシーとは|磐田の家族へをご覧ください。

よくあるご質問

電子版にしたら、紙のお薬手帳は使えなくなりますか。

紙のお薬手帳も利用できます。厚生労働省のガイドラインは、電子版を案内する際にも本人の希望や機器の保有状況を確認する考え方を示しています。紙から電子版へ切り替えるなら、過去の記録の引継ぎ方を薬局で確認してください。親が薬の情報を提示できる形を選び、切替えだけを急がないことです。

どの電子版お薬手帳でもマイナポータルと連携できますか。

マイナポータルとの連携機能を持つアプリが対象です。厚生労働省は、対応アプリで本人の承諾を得て薬剤の記録を呼び出せると説明しています。利用したいアプリの公式案内で、対応機能、端末、必要な手続を確認してください。連携した記録だけで、服用するすべての薬がそろうと判断しないでください。

親のお薬手帳を子どものスマホで管理してよいですか。

家族で使う機能や手続は、利用するアプリの公式案内で確認が必要です。親の承諾と、家族が何を手伝うかを先に確認してください。子どもの端末で見られても、親が一人で薬局へ行く日に提示できるかは別です。家族の端末だけに頼らず、本人が情報を伝える方法を薬局と相談してから選びます。

著者・大石浩之(富士ヶ丘サービス代表取締役・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

磐田市見付でサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営する富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。介護施設の運営から不動産事業を始め、実家じまい・相続の相談も一件ずつ受けています。プロフィール

参考にした公式情報

記事の制度説明は、次の一次情報を2026年9月14日に確認しています。

この記事は電子版お薬手帳の使い始めを整理した一般的な案内です。アプリの機能や利用条件は変更されることがあります。特定アプリの機能、料金、家族利用の可否は公式案内で確認してください。薬の服用・変更に関する個別判断は医師・薬剤師へ相談してください。

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