仕事と介護の両立 / 2026年9月27日

介護の短時間勤務|磐田で職場に相談する手順

働く家族が職場の担当者と机を挟み、勤務予定の用紙を見ながら介護と仕事の時間を相談するイラスト
記事の内容をもとに作成したAI生成イラストです。実在する人物・施設ではありません。

親の介護で勤務時間を短くしたい。会社には何を出せばよいですか。

介護の短時間勤務を必ず選べるとは限りません。事業主は短時間勤務・フレックス・時差出勤・介護費用助成等から1つ以上を設ける仕組みです。まず就業規則と申出先を確認し、必要な曜日・時間帯、開始希望日を伝えます。2025年4月からの個別周知・意向確認を利用し、対象条件、書類、賃金の扱いを勤務先に確かめてください。

短時間勤務だけを必ず導入する仕組みではない

介護のための短時間勤務等の措置は、会社が複数の選択肢から制度を設ける仕組みです。厚生労働省の介護休業制度特設サイトでは、短時間勤務、フレックス、時差出勤、介護サービス費用の助成等のうち1つ以上とされています。2026年9月27日に確認しました。

つまり、介護が始まれば希望どおりの短時間勤務を当然に選べる、という説明では足りません。会社がどの制度を設けているかを確かめる必要があります。短時間勤務の制度がある場合でも、利用できる条件や申出の手続きを確認します。

短時間勤務の中にも、1日の時間を減らす形と、週・月の時間や勤務日数を減らす形があります。「毎日早く帰りたい」のか「特定の曜日を空けたい」のかで、必要な調整は違います。制度名だけで話を進めないことです。

私は、介護と仕事を両立するために複数の仕組みが用意されている点を評価します。一方で、家族から見れば「短時間勤務等」の「等」に何が含まれるのかが分かりにくい。勤務先には、自社で何を選べるかまで具体的に示してほしいと思います。

2025年4月に変わったのは相談の入口

2025年4月1日から、介護に直面したと申し出た労働者への制度の個別周知と意向確認が、事業主の義務になりました。厚生労働省の改正案内が示す変更です。短時間勤務という制度そのものが、この日に初めてできたわけではありません。

職場には「親の介護が必要になり、仕事との両立を相談したい」と伝えます。制度の内容、申出先などの説明を受け、利用の意向を確認してもらう入口です。利用を控えさせるような周知や意向確認は認められないと、厚生労働省は説明しています。

まだ介護の予定が全部決まっていなくても、相談内容を整理することはできます。私は、正式な希望を書き切れないために、会社への第一報まで遅れる状態を避けたいと考えます。「未定の部分もある」と区別して伝えれば、何を調べるかが見えてきます。

相談した日、説明を受けた制度、窓口の担当をメモに残してください。上司に事情を伝えることと、人事等へ制度の利用を申し出ることが、同じ手続きとは限りません。口頭の相談だけで申請が済んだと思わず、次に提出するものを確かめます。

申請前に曜日と時間帯を一枚にする

介護の短時間勤務を相談する前に、働けない時間帯と、その理由を一枚のメモにまとめます。これは家族向けの準備の提案です。会社が指定する申請書に代わる書類ではありませんが、必要な働き方を説明する土台になります。

メモの欄書いておきたいこと
必要な時間曜日、始業・終業で動かしたい時間帯
介護の用事付き添い、家族間の交代など、勤務調整が要る理由
期間開始希望日と、予定を見直せそうな時期
未定の部分支援の予定など、誰に確認するか

たとえば、定期的に早く帰る必要があるのか、受診日だけ勤務を外したいのかを分けます。毎日の時間短縮を申し込む前に、日単位・時間単位の休暇が合う場面もあります。介護休暇の取り方と並べて考えると、必要な制度を尋ねやすくなります。

私なら、最初から「1日何時間減らす」と決め打ちしません。親の用事と通勤、勤務時間を並べ、実際に重なるところを先に探します。家族の負担を減らすつもりでも、空けた時間と用事がずれていたら、働き方の変更が暮らしに効かないからです。

短く働けば続けられるのか、収入への影響まで含めると別の形がよいのか。私は、事情を聞く前には決められません。この迷いをなくすためにも、必要な時間と会社が用意する制度を別々に書き出すことを勧めます。

就業規則・書類・賃金を確認して申し出る

介護の短時間勤務の具体的な申請方法は、勤務先の就業規則や手続きに沿って確認します。全国共通の申請書を市役所へ出せば始められる制度ではありません。磐田市の介護窓口と、勤務先の申出窓口を取り違えないようにします。

確認する順番は、利用できる制度、本人と家族の対象条件、提出書類、締切、開始日の順です。厚生労働省の説明では、日々雇用される人は対象外です。継続雇用1年未満や週の所定労働日数2日以下の人は、労使協定によって対象外となる場合があります。

対象家族の要介護状態は、育児・介護休業法上の基準で確認します。介護保険の認定結果だけを見て家族が対象外と決めず、会社に判断基準を尋ねてください。必要な証明や確認書類も、自己判断で取得する前に窓口へ聞きます。

賃金、賞与、社会保険等への影響は給与担当にも確認します。手取りがどう変わるかを、制度名だけから予測しないこと。自宅の固定支出を払えるかという家計の話まで含めて、開始する前に確認したい部分です。

制度の利用期間は、対象家族1人につき、開始から連続する3年以上の期間で2回以上が基本です。介護費用助成は1回とすることが可能です。具体的な区切り方や再利用の手続きは勤務先へ確認し、希望の開始日だけでなく、見直す日も相談します。

時間外労働の制限は、所定の勤務時間そのものを短くする制度とは別です。残業で困っている場合は、介護の時間外労働制限の請求手順も比較してください。会社の説明と制度の扱いが分からない場合は、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)へ相談できます。

磐田の親の支援予定と勤務をすり合わせる

磐田で暮らす親の介護と勤務を両立するときは、職場との相談と、介護の支援予定の確認を並行して進めます。家族が空けられる時間、専門職に頼める範囲、親本人の希望を並べて考えます。利用可否や自己負担は個別条件で変わります。

通勤時間の問題なら、介護のためのテレワーク相談も別の材料になります。ただし、自宅で働けば勤務中の介護をすべて担えると決めつけず、仕事をする時間と支援が要る時間を具体的に話し合います。

私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。住まいの「ふじがおか見付連理枝」、通所のふじがおか見付デイサービス、訪問のふじがおか訪問介護センターを運営する側です。住まいと介護の契約は別で、各サービスを同じものとして勧めることはしません。

私は、勤務先へ相談する家族に先に必要なのは、契約先の名前より、誰が何時に動くかの表だと考えます。自社に利害があるからこそ、働き方を変えることとサービス契約を急いで結び付けたくありません。今日の一歩は、職場の申出先を1つ確認することからで十分です。

よくあるご質問

ご家族が確認するときの疑問を整理します。

会社に短時間勤務がなければ違法ですか。

介護のための措置は、短時間勤務、フレックス、時差出勤、介護費用助成等から1つ以上を事業主が設ける仕組みです。短時間勤務という名称がないだけでは判断できません。自社の制度と適用条件を確認し、説明が分からない場合は都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)へ相談してください。

市役所へ短時間勤務の申請を出しますか。

勤務の変更は、勤務先が定める窓口へ申し出ます。就業規則、申請書、必要書類、提出期限、開始日の調整を確認してください。磐田市の介護窓口は介護サービス等の相談先で、会社の勤務変更の申請先とは別です。上司への口頭相談だけで手続きが完了したと考えず、正式な申出方法を聞きます。

2025年4月から短時間勤務が新設されたのですか。

短時間勤務自体の新設ではありません。2025年4月から、介護に直面したと申し出た労働者への制度の個別周知・意向確認などが事業主の義務になりました。会社の制度を説明してもらう入口として利用し、希望する働き方、必要な曜日・時間帯、未定の部分を分けて伝えてください。

著者・大石浩之(富士ヶ丘サービス代表取締役・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

磐田市見付でサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営する富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。介護施設の運営から不動産事業を始め、実家じまい・相続の相談も一件ずつ受けています。プロフィール

参考にした公式情報

以下は2026年9月27日に確認した一次情報です。

制度・利用可否・自己負担は個別の状況と時期で変わります。本記事は一般的な整理です。勤務制度の適用と申請方法は勤務先、法令の扱いは都道府県労働局へご確認ください。介護の支援は、担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターに確認してください。

介護相談フォームはこちら 電話でも相談できます(0538-33-7070/9:00〜17:30)

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