介護する家族の安全 / 2026年9月8日

磐田市の高齢者虐待相談|迷った時の3段階

成人した娘が自宅で相談電話をかけ、安全に座る高齢の父を見守るイラスト
記事の内容をもとに作成したAI生成イラストです。実在する人物・相談事例・施設ではありません。

「虐待と言い切れないのに、相談していいのでしょうか」

親子の安全に不安があるなら、虐待と断定できるまで待つ必要はありません。生命・身体の危険が迫る時は110、けがや急病は119です。急迫していない迷いは、住む地区の地域包括支援センターか磐田市福祉相談課生活相談グループへ。介護する側が手を上げそうだと感じた段階も相談対象です。

17,133件は、全国集計の養護者による虐待判断件数

厚生労働省が2025年12月25日に公表した2024年度調査では、「養護者」(高齢者の世話をしている家族、親族、同居人等)による高齢者虐待の相談・通報件数は全国で41,814件、虐待判断件数は17,133件でした。17,133人ではなく、調査上の判断件数です。磐田市だけの数字でもありません。

判断件数は前年度17,100件から33件、0.2%増で、資料は横ばい傾向としています。一方、相談・通報件数は前年度40,386件から1,428件、3.5%増え、過去最多でした。二つは別集計なので、割り算して「相談の何割が虐待だった」とは言えません。

同資料は、被虐待者の状態として「認知症の症状」58.1%、虐待者側の要因として「介護疲れ・介護ストレス」57.2%、「理解力の不足や低下」49.6%を挙げます。この集計から個々の家庭の因果は断定できません。介護する家族の限界を家庭内だけの問題として放置してはいけないと、私は考えます。

虐待は暴力だけではなく、放棄・心理・経済も含む

同じ調査の虐待種別は、身体的虐待64.1%、心理的虐待37.2%、介護等放棄19.7%、経済的虐待16.4%、性的虐待0.4%でした。合計は100%を超えます。概要PDFは集計方法を説明していないため、単純に足しません。

たたく、つねるだけではありません。介護の放棄、怒鳴りや無視、本人の合意なく金銭を使う状態も手掛かりです。家族が種類を決めず、日付、場所、言動、けがや生活の様子を分かる範囲で伝えます。

相談先は、危険度で分ける3段階

順番に全部を通る手続ではありません。いまの危険度に合う行を選びます。

段階いまの状態連絡先
1 差し迫る暴力が続く、生命・身体の安全をすぐ確保したい警察110。けが、意識がない、急病は救急119
2 疑い・迷い虐待かもしれないが、事実を断定できない地区の地域包括支援センター、または福祉相談課生活相談グループ 0538-37-2789
3 限界の前介護者が怒鳴りそう、手を上げそう、休めない地区の地域包括支援センター。担当ケアマネジャーがいれば同時に相談

暴力が続くなら家族会議の場面ではありません。110です。市は7センター共通の時間外受付や24時間対応を案内していません。緊急でない時間外相談は各窓口へ確認します。

急迫していない相談では、地域包括支援センターとケアマネジャーの役割の違いを知っておくと、連絡先を選びやすくなります。磐田市のほかの入口は、磐田市の介護相談窓口に整理しています。

磐田市は中学校区ごとに7センター

地域包括支援センターは、本人、家族、近所の人から介護や日々の困りごとの相談を受けます。親が住む中学校区で選びます。

センター担当中学校区電話
城山・向陽城山・向陽0538-36-4865
中部磐田第一・神明0538-37-1060
南部南部0538-36-8900
豊岡豊岡0539-63-0500
豊田豊田・豊田南0538-36-1300
竜洋竜洋0538-66-9221
福田福田0538-58-3242

地区が分からない時は、磐田市福祉相談課生活相談グループ0538-37-2789へ確認できます。電話番号と担当区域は2026年9月8日に市ページで確認しました。つながる時間や時間外の扱いは窓口ごとに確認してください。

良い点は、高齢者と介護者の両方を支援対象にしていること

磐田市の2025年11月広報は「虐待かも」と思った段階の相談と、通報者の秘密を守ることを案内しています。高齢者虐待防止法も、市町村職員による通報者特定情報の漏えいを禁じます。匿名相談の可否は市公式情報で確認できないため、不安なら最初に窓口へ尋ねてください。

法律は高齢者の保護だけでなく、養護者への相談、助言、負担軽減の支援も定めています。介護者を罰する話だけではありません。本人も家族も相談できます。

私の注文は、虐待の判定を家族に背負わせないこと

虐待と断定できるまで待たなくていい。私はここを丸めたくありません。家族だけで「これはしつけか、介護か、虐待か」と裁判のように判定している間にも、本人と介護者の疲れは進みます。窓口へ渡すのは判決ではなく、起きた事実です。

家族介護の時間を1週間記録する方法を、連絡メモにも使えます。夜間の排せつ介助、食事、服薬、外出、見守りを時刻と一緒に書けば、介護者の休めなさも伝わります。安全を確保した後の負担軽減では、磐田でショートステイを相談する時の確認も選択肢です。空きや利用可否、費用は個別条件で変わり、緊急通報の代わりにはなりません。

運営する側として、家族を責める記事にならないか迷う

「虐待」という強い言葉を使うほど、介護してきた家族を追い詰める記事にならないか。私はそこに迷います。それでも、介護疲れ・介護ストレスが57.2%と挙げられた事実を、根性論で隠す方が危ないと考えます。

私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役として、住まいのサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、通所のふじがおか見付デイサービス、訪問のふじがおか訪問介護センターを運営しています。住まい、通所、訪問は別のサービスで、契約も別です。私にはサービスを提供する利害があります。

ここに書いた相談場面は、体験台帳にある特定のご家族の実話ではありません。運営する側としての私の意見です。安全の相談で最初にするのは、自社の入居や利用を勧めることではなく、公的な窓口と緊急連絡先へつなぐことです。

今日作るのは、30秒で読める連絡メモ

①いまの危険、②いつ・どこで・何があったか、③本人と介護者の状態、④折り返し先を書きます。全部分からなくても電話します。同じ場所にいることが危険なら、最初に伝えます。

相談後の調査や支援、保護の時期は個別状況で変わり、市の公開ページに一律の日程はありません。入居、通所、訪問介護の利用可否や費用も個別条件で違います。

私たちへの一般的な介護相談は電話と相談フォームから選べますが、緊急窓口ではありません。危険は110、救急は119、虐待の疑いは地区の地域包括支援センターか市窓口へ。介護サービスの調整は、担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターに確認してください。

よくあるご質問

高齢者虐待だと証明できなくても相談できますか。

できます。磐田市は「高齢者虐待の疑い」を相談対象に含め、広報でも「虐待かも」と思った段階の相談を案内しています。見聞きした日、場所、言動、けがや生活の様子を、分かる範囲で伝えてください。家族が虐待の判定をする必要はありません。

相談した人の名前は相手に伝わりますか。

磐田市の広報は、通報者の秘密は守られると案内しています。高齢者虐待防止法も、市町村職員が通報者を特定させる情報を漏らすことを禁じています。ただし匿名相談ができるかは市公式情報で確認できないため、名前の扱いに不安があれば最初に窓口へ尋ねてください。

介護をしている自分が手を上げそうな時も相談できますか。

相談できます。磐田市の地域包括支援センターは高齢者本人だけでなく、家族からの介護や日々の困りごとの相談も受けます。危険が差し迫る時は110、けがや急病は119です。急迫していなければ、地区の地域包括支援センターか福祉相談課生活相談グループへ連絡してください。

著者・大石浩之(富士ヶ丘サービス代表取締役・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

磐田市見付でサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営する富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。介護施設の運営から不動産事業を始め、実家じまい・相続の相談も一件ずつ受けています。プロフィール

参考にした公式情報

この記事は2026年9月8日に確認した公表資料をもとにした一般的な整理です。緊急性、虐待の判断、通報後の対応は個別状況で異なります。相談時間と時間外の扱いは各窓口へ、匿名相談の可否は市公式情報で確認できないため窓口へ確認してください。生命・身体の危険は110、けがや急病は119です。

介護相談フォームはこちら 電話でも相談できます(0538-33-7070/9:00〜17:30)

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