「親の介護、何から相談すればいいのか分かりません」
最初にかけるのは、磐田市の地域包括支援センターです。市内に7か所あり、担当は親御さんの住所がどの中学校区に入るかで決まります。受付は午前8時30分から午後5時15分。本人を連れて行かなくても、家族だけで相談できます。要介護認定の申請先はこことは別で、市の高齢者支援課になります。
2026年の敬老の日は9月21日。全国の65歳以上は総人口の29.4%
総務省統計局は2025年9月14日、統計トピックスNo.146「統計からみた我が国の高齢者」を公表しました。2025年9月15日現在の推計で、65歳以上の人口は3,619万人。前年より5万人減った一方、総人口に占める割合は29.4%となり、過去最高を更新しています。2026年の敬老の日は9月21日(9月の第3月曜日)です。
帰省した日に、親の様子が前と違うと感じることがあります。玄関に郵便物がたまっている。冷蔵庫の中身が同じものばかりになっている。台所の床に物が置かれたままになっている。そうした変化に気づいたとき、どこへ連絡すればいいかを先に決めておくと、その場で動けます。
磐田市の高齢化率は30.1%。全国平均より0.7ポイント高い
磐田市が公表している年齢別人口表(令和8年7月末現在、住民基本台帳)から計算すると、市の総人口163,224人に対して65歳以上は49,092人です。割合にすると30.1%。先ほどの全国29.4%より0.7ポイント高い水準です。ただし国の数字は推計人口、市の数字は住民基本台帳と、もとになる統計が違います。厳密な比較ではなく、桁感をつかむための並べ方だと受け取ってください。
75歳以上に絞ると28,547人で、市の人口の17.5%。市民のおよそ6人に1人が75歳以上という計算になります。
この49,092人を、市内7か所の地域包括支援センターが受けています。単純に割ると1か所あたり約7,013人。私はデイサービスの定員25名を毎日見ている側なので、7,000人という分母は正直なところ実感が持てません。多いのか、それとも相談に来る割合を考えれば回る数なのか、まだ判断できないというのが本当のところです。数字を出しておいて答えを出さないのは気持ちが悪いのですが、分からないことは分からないと書いておきます。
磐田市の地域包括支援センターは7か所。担当は中学校区で決まる
地域包括支援センターは、磐田市の案内によると「高齢者やその家族、近隣に暮らす方の介護にかかわる悩みや問題」を受け付ける窓口です。磐田市には7か所あり、担当が住所そのものではなく中学校区で決まっている点に注意してください。受付時間はいずれも午前8時30分から午後5時15分です。
| センター | 担当中学校区 | 所在地 | 電話 |
|---|---|---|---|
| 城山・向陽 | 城山、向陽 | 磐田市見付2510-4(見付交流センター駐車場内) | 0538-36-4865 |
| 中部 | 磐田第一、神明 | 磐田市国府台57-7(iプラザ1階) | 0538-37-1060 |
| 南部 | 南部 | 磐田市上大之郷51(急患センター1階) | 0538-36-8900 |
| 豊岡 | 豊岡 | 磐田市下野部57-1(豊岡支所1階) | 0539-63-0500 |
| 豊田 | 豊田、豊田南 | 磐田市上新屋304(アミューズ豊田内) | 0538-36-1300 |
| 竜洋 | 竜洋 | 磐田市岡729-1(竜洋支所1階) | 0538-66-9221 |
| 福田 | 福田 | 磐田市福田400(福田支所1階) | 0538-58-3242 |
親御さんの家がどの中学校区に入るか、すぐには分からないことがあります。その場合は、地図の上でいちばん近いセンターに電話すれば案内してもらえます。かけ間違えても迷惑にはなりません。
相談は包括、認定の申請は市の窓口。ここが分かれている
介護保険の要介護認定を申請する先は、地域包括支援センターではありません。磐田市の案内によると、申請書の提出先は高齢者支援課または支所市民生活課です(健康福祉部高齢者支援課介護保険グループ、電話0538-37-4769)。申請に必要なものは、要介護(要支援)認定申請書、訪問調査希望票、介護保険被保険者証(ピンク色)、主治医意見書など。40歳から64歳の方は医療保険証も要ります。
申請のあとは、訪問調査、主治医意見書の作成、介護認定審査会での審査を経て結果が通知されます。ここで日数がかかります。退院の日が決まってから慌てて申請すると、間に合わないことがあるのはこの工程があるためです。
窓口が2つに分かれていることを知らずに、いきなり市役所へ行って戻される。あるいは、包括に相談すれば認定まで済むと思っていた。どちらもありうる話です。順番としては相談が先で構いません。センターに相談すれば、申請の進め方も案内してもらえます。
運営する側から言うと、最初の1本は事業者にかけないでほしい
私は磐田市見付で、サービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターの3つを運営しています。利用者が増えれば売上が増える立場です。そのうえで書きます。最初の1本は、うちのような事業者ではなく地域包括支援センターにかけてください。
理由は単純です。事業者に電話すれば、その事業者が持っているサービスの話から始まります。私に電話をもらえば、住まい・通所・訪問のどれかの話になる。それが仕事だからです。けれど、親御さんに今いちばん要るものが、私の手元にない場合があります。福祉用具かもしれないし、住宅改修かもしれないし、医療の相談かもしれない。全体を見て順番を決める役目は、包括のほうが向いています。
そのうえで、住まいや通所の具体を比べる段階になったら、遠慮なく見学・相談にお越しください。順番が逆にならないほうが、結果として早く落ち着くと私は考えています。
敬老の日までにできる確認は3つ
9月21日の敬老の日に帰省する予定があるなら、それまでに手元で終わることが3つあります。
- 親御さんの家の中学校区を調べ、担当の地域包括支援センターの電話番号を控える。上の表から選ぶだけで済みます。
- 介護保険被保険者証(ピンク色)と、介護保険負担割合証の置き場所を確かめる。申請にも相談にも、この2つの所在が分かっていると早くなります。
- 気になった変化を、日付つきでメモしておく。「いつから」を聞かれる場面が必ず来ます。帰省中に見たことを3行書いておけば足ります。
今日、施設を決める必要はありません。認定を申請するかどうかも、まだ決めなくて構いません。相談先の電話番号が1つ手元にあるだけで、次に困ったときの動き方が変わります。制度の順番をひととおり知っておきたい方は介護を知るを、費用の見通しが気になる方はサ高住と特養の費用差、2026年8月の改定でどう変わるをあわせてお読みください。
よくあるご質問
磐田市の地域包括支援センターは、どこに相談すればいいですか。
担当は中学校区で決まります。磐田市には城山・向陽、中部、南部、豊岡、豊田、竜洋、福田の7か所があり、親御さんの住所がどの中学校区に入るかで窓口が決まります。受付時間は午前8時30分から午後5時15分です。どこか分からない場合は、いちばん近いセンターに電話すれば案内してもらえます。
要介護認定の申請も、地域包括支援センターでできますか。
申請書の提出先は磐田市の高齢者支援課または支所市民生活課です(介護保険グループ、電話0538-37-4769)。相談は地域包括支援センター、申請は市の窓口という分かれ方になっています。センターに相談すれば申請の進め方も案内してもらえるため、順番としては相談が先で問題ありません。
本人が相談を嫌がります。家族だけで相談できますか。
できます。磐田市の案内では、地域包括支援センターは高齢者本人だけでなく、その家族や近隣に暮らす方の介護にかかわる悩みや問題を受け付けるとされています。本人を連れて行かなくても、状況を伝えて次に何をすればいいかを聞く段階から始められます。
この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)
磐田市見付でサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営する富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。介護施設の運営から不動産事業を始め、実家じまい・相続の相談も一件ずつ受けています。プロフィール
参考にした公式情報
- 総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」統計トピックスNo.146(2025年9月14日公表/2026年8月確認)
- 磐田市「地域包括支援センター」(2026年6月29日更新/2026年8月確認)
- 磐田市「介護サービスを利用するには(要介護認定)」(2026年6月9日更新/2026年8月確認)
- 磐田市「磐田市の人口 令和8年度」年齢別人口表(令和8年7月末現在/2026年8月確認)
制度・自己負担・利用条件は個別の状況と時期で変わります。ここに書いたのは2026年8月26日時点の一般的な整理です。窓口の所在地・電話番号・受付時間は変更されることがあります。ご本人の状況にあてはまるかどうかは、担当のケアマネジャー、地域包括支援センター、市の窓口でご確認ください。