介護準備 / 2026年9月7日

親の介護準備チェックリスト|2026年版の埋め方

高齢の母親が成人した息子と食卓で、未記入欄のある介護準備チェックリストを確認するイラスト
記事の内容をもとに作成したAI生成イラストです。実在する人物・施設ではありません。

「元気な親の介護準備は、何をどこまで聞けばいいですか」

厚生労働省が2026年4月に更新したチェックリストは、一日で全欄を埋める必要はありません。「分かる事実」「本人に聞くこと」「窓口で確認すること」の3段階に分け、確認日を残します。空欄は失敗ではなく、次に話す場所です。本人の希望を家族が推測で埋めず、話しやすい一欄から始めてください。

2026年版は親・介護する側・相談先を一枚で見る

厚生労働省は2026年4月、資料6「『親が元気なうちから把握しておくべきこと』チェックリスト」を更新しました。親が65歳になったとき、あるいは自分が40歳になったときに話し始める目安を示しています。

この様式が置かれているのは、「仕事と介護の両立支援プラン」策定マニュアルの資料編です。磐田市への申請書ではありません。家族が介護と仕事の準備に使えるWord形式の確認表です。

原本は、親の状況、介護を行う側の状況、親が暮らす地域の地域包括支援センターという順で構成されています。親の状況には、老後の生き方、生活環境・経済状況、趣味・嗜好、健康面の4問があります。

原本の区分確認する内容
基本欄親との関係、名前、生年月日、記入日
親の状況老後の希望、生活・お金、趣味、健康
介護を行う側誰が何を担えるか、負担の集中を避ける確認
相談先親の居住地を担当する地域包括支援センター

私が意外に感じたのは、介護が始まった人向けではなく、親が65歳か自分が40歳の段階から使う点です。元気なうちに、申請より前の空欄を見つける表になっています。

最初は三つの印だけで埋める

親の介護準備チェックリストは、全欄へ文章を書くより、三つの印で仕分けると始めやすくなります。私は「分かる」「本人に聞く」「窓口で聞く」に分ける方法を勧めます。

すでに分かる事実には丸を付け、確認した日を書きます。本人の希望や財産の話など、子が決められない欄は「本人に聞く」とします。地域のサービスや申請先は「窓口で聞く」です。

記入日は最初に入れます。薬、かかりつけ医、連絡先は変わります。完成日ではなく確認日と考えれば、書き直すことを失敗にしなくて済みます。

老後の希望と生活・お金は推測で埋めない

原本のQ1は「老後の生き方の希望」、Q2は「生活環境・経済状況」です。本人の希望を家族が善意で代筆すると、表は埋まっても判断材料がずれます。

老後の希望は「施設か自宅か」の二択から始めません。今の暮らしで続けたいこと、助けてほしいこと、決める場に同席してほしい人を本人の言葉で残します。医療やケアの希望を話す順番は、人生会議とは?磐田の介護家族が話す3項目でも整理しています。

生活・お金の欄には、生活パターン、友人や活動仲間の連絡先、経済状況、財産、大切な書類の保管場所があります。最初から金額や口座情報を家族全員で共有する必要はありません。まず「誰が知っているか」「原本がどこにあるか」まで決めます。

趣味と健康は、サービス選びの前に確認する

原本のQ3は趣味・楽しみ・好きな食べ物、Q4は行動面、既往歴、血圧、薬、かかりつけ医、不安や困り事を確認する欄です。病名だけでなく、普段の暮らしを同じ用紙に置きます。

薬は処方薬だけでなく、市販薬やサプリメントも確認項目に含まれます。商品名を推測せず、本人が使っている物を見て書きます。受診先は診療科と連絡先を分かる範囲で確認します。

緊急時に持ち出す情報へ移す場合は、磐田市の救急情報シート|親と更新する3項目で、服用薬、かかりつけ医、緊急連絡先の更新手順を確認できます。介護準備の原本と救急用の掲示物は用途を分けます。

介護する側と地域包括支援センターも空欄にしない

2026年版チェックリストは、親の情報だけで終わりません。介護を行う側の生活と、親の居住地を担当する地域包括支援センターの所在地・連絡先も確認します。

主な意思決定を支える人と、日常の介護を担う人は同じでなくて構いません。原本は、一人へ負担を集中させない確認も促しています。きょうだいの有無だけでなく、連絡、通院同行、書類、緊急時の移動を分けます。

仕事を続ける家族は、勤務先の申出先と使える制度を別に確認します。手続の入口は介護休業の申請方法|2025年4月から個別周知、退職を決める前の家計整理は介護離職とは|年間10.6万人、辞める前の確認にまとめています。

介護サービスの相談は、子の住所ではなく親御さんの居住地が基準です。磐田で暮らす親なら、磐田市内の担当する地域包括支援センターを控えます。担当区域や利用可否は窓口で確認してください。

良い点は準備を早めること、注文は完成を目指さないこと

2026年版の良い点は、親が65歳か自分が40歳という、介護が始まる前の時期を示したことです。親の情報、介護する側の事情、地域の相談先を一枚で見渡せます。

その上で、用紙を「全部埋める宿題」に見せない工夫が要ります。健康、お金、老後の希望を一度に聞かれれば、親御さんが身構えるのは不思議ではありません。

チェックリストは親を管理する表じゃない。空欄こそ、次に話す場所だ。全部埋めてから相談しようとすると、たぶん動けない。私は、未記入のままでも確認日を入れ、相談先へ持っていける表にする方が役立つと考えます。

運営する側でも、本人へ聞く順番には迷う

親の介護準備では、情報を集める側の安心と、聞かれる本人の負担がぶつかります。介護サービスを運営する側でも、一律の聞き方は決められません。

私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役として、サービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、通所介護のふじがおか見付デイサービス、訪問介護のふじがおか訪問介護センターを運営しています。住まい、通所、訪問は別のサービスで、契約も別です。私にはサービスを提供する利害があります。

以下は体験ストックにある特定のご家族の実話ではなく、運営する側としての私の意見です。家族が知りたい順ではなく、本人が話しやすい順で一欄ずつ聞く。空欄を理由に、住まいや介護サービスの契約を急がせない。この線は守るべきです。

私が迷うのは、お金や老後の希望をいつ聞くかです。早く聞けば備えになりますが、急げば信頼を崩します。好きな食べ物や日課から始め、本人が「次も話してよい」と思える終わり方を優先します。

今日できる確認は、一欄だけ選んで日付を書くこと

親の介護準備を今日始めるなら、2026年版チェックリストを開き、一欄だけ選びます。候補は、かかりつけ医、薬、大切な書類の保管場所、地域包括支援センターの連絡先です。

分かる事実なら記入し、2026年9月7日と確認元を書きます。本人へ聞く欄なら、次の電話や訪問で一問だけ聞きます。窓口で確認する欄なら、電話する人と日を決めます。

私たちへは、電話か相談フォームの使いやすい方で質問してください。入居や利用を前提にせず、用紙の空欄を一緒に整理できます。最後は、担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターに確認してください。

本人の希望と家族が担える範囲をケアマネへ伝える方法は、ケアプランの家族の意向|磐田で伝える前の整理で整理しています。

よくあるご質問

2026年版の親の介護準備チェックリストはどこで入手できますか。

厚生労働省の「仕事と介護の両立支援」のページに、資料6「『親が元気なうちから把握しておくべきこと』チェックリスト」としてWord形式で掲載されています。2026年4月更新です。市への申請書ではなく、家族の確認に使う資料です。

親が介護の話を嫌がるときも、全項目を聞くべきですか。

一度に全項目を聞く必要はありません。本人の希望は家族が推測で埋めず、好きな食べ物や一日の過ごし方など、話しやすい一欄から始めます。答えたくない欄は空白にし、確認日だけ残すと次に話す場所が分かります。

親と離れて暮らしていてもチェックリストは使えますか。

使えます。最初は電話で、かかりつけ医、薬、大切な書類の保管場所、近くで連絡できる人を一欄ずつ確認します。介護サービスの相談先は親御さんの居住地を基準にし、その地域の地域包括支援センターの連絡先を控えます。

著者・大石浩之(富士ヶ丘サービス代表取締役・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

磐田市見付でサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営する富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。介護施設の運営から不動産事業を始め、実家じまい・相続の相談も一件ずつ受けています。プロフィール

参考にした公式情報

この記事は2026年9月7日に確認した2026年4月更新資料をもとにした一般的な整理です。家族関係、健康、資産、勤務先の制度は一人ずつ違います。制度、利用可否、自己負担は個別の状況と時期で変わります。ご本人の状況に当てはまるかは、担当のケアマネジャー、地域包括支援センター、市の窓口、勤務先でご確認ください。

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