親の住まいを比べる / 2026年9月27日

ケアハウスとサ高住の違い|磐田で住まい選び

高齢の父親と成人した息子が、異なる住まいの絵がある二冊の資料を同じ机に並べて比較するイラスト
記事の内容をもとに作成したAI生成イラストです。実在する人物・施設ではありません。

ケアハウスとサ高住、親にはどちらが合うのでしょうか。

ケアハウスは軽費老人ホームの一種、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は状況把握・生活相談を備える登録住宅です。入居対象と介護の受け方は施設・住宅ごとに確認が必要です。名称だけで優劣や費用を決めず、本人の暮らし、介護の契約先、状態が変わった場合の対応を比べてください。利用可否と負担は個別条件で異なります。

私はサ高住を運営する側として比較します

富士ヶ丘サービスはサービス付き高齢者向け住宅を運営しています。私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。自社の住まいが選ばれれば事業につながる立場なので、ケアハウスとの比較では、その利害を先に明らかにします。

私がこの記事で伝えたいのは、サ高住を選んでほしいという結論ではありません。親が入居対象に当てはまるか、必要な介護をどう受けるか、契約に何が含まれるか。この順番を飛ばさず、候補を比べるための材料です。

「住み替えた方が安心そう」という気持ちはあっても、親が何を手放したくないのかは家族にも分からないことがあります。私にも、施設の種別だけでその家族の答えは出せません。本人が続けたい暮らしを聞くところから始めたいと考えます。

ケアハウス2,037施設は全国の数

厚生労働省の令和6年社会福祉施設等調査では、2024年10月1日現在の軽費老人ホーム(ケアハウス)は全国2,037施設です。2025年12月17日公表の調査で、総括表の冊子9頁に載っています。2026年9月27日に原文を確認しました。

軽費老人ホーム全体とケアハウスは、同じ集計区分ではありません。総括表ではA型、B型、ケアハウス、都市型が分かれています。「ケアハウス」という言葉を、高齢者の住まい全体の呼び名として使わないようにしたいところです。

全国にある選択肢の広がりを知る点で、この統計は役立ちます。ただし、磐田で親が利用できる施設数を示した数字ではありません。全国の施設数を、そのまま地元での入居可能性に置き換えることはできません。

私は、施設数の大小より、候補の施設が親の暮らしにどう応じるかを確かめたいと考えます。統計は入口であり、契約の答えではありません。候補の正式な施設種別を調べるだけでも、違う仕組みを同じものとして比べる混乱を減らせます。

入居対象と基本の役割を比べる

ケアハウスとサービス付き高齢者向け住宅は、制度上の位置付けと入居対象を分けて読む必要があります。厚生労働省の用語の定義と、国土交通省のサ高住の案内をもとに、最初の比較項目を整理します。

確認する項目ケアハウスサ高住
位置付け軽費老人ホームの一種高齢者住まい法に基づく登録住宅
対象の考え方自立した生活に不安があり、家族の援助を受けにくい高齢者原則60歳以上、または要介護・要支援認定を受けた人など
基本の役割食事など日常生活に必要な支援状況把握と生活相談が必須
個別に聞くこと入居要件と介護への対応入居要件と必須以外のサービス・契約

静岡県は軽費老人ホームを、家族の援助を受けるのが難しく、自立した日常生活に不安がある60歳以上の人を支える施設として説明しています。年齢だけで入れるとは考えず、本人の状態や家族の支援状況を候補先へ伝えます。

サ高住についても、制度上の年齢要件を満たすことと、その住宅で生活できることは別です。本人の心身の状態や必要な支援を踏まえ、個別の入居条件を確かめます。年齢の整理は、サ高住の入居条件と60歳の基準で詳しく扱っています。

サ高住の「サービス付き」は、必要な介護がすべて基本料金に入るという意味ではありません。国土交通省の案内では、状況把握・生活相談が必須です。食事や家事援助などは、提供内容と契約を住宅ごとに確認します。

介護が必要になった後の受け方を分ける

ケアハウスとサ高住のどちらでも、介護の受け方は施設の名称だけでは決まりません。特定施設入居者生活介護等の指定の有無が確認事項です。厚生労働省は軽費老人ホーム等を特定施設の対象として説明し、サ高住の公式案内も指定を受けた住宅があると示しています。

特定施設として介護を受ける仕組みなのか、必要な訪問介護や通所介護等を別に契約する仕組みなのか。候補先へ「介護が必要な場合、誰と契約し、誰が計画を作りますか」と聞いてください。特定施設には外部サービス利用型もあり、建物の職員がすべて担うと一括りにはできません。

私は、「介護に対応しています」という説明で比較を終えない方がよいと考えます。日中と夜間の連絡先、支援を頼む手順、別契約が必要な範囲まで聞く。家族が手伝うことも合わせて確認すれば、入居後の役割を想像しやすくなります。

有料老人ホームとの区分も一緒に出てきて迷う場合は、サ高住と有料老人ホームの違いを参照してください。広告の名称ではなく、登録や指定、実際の契約書をもとに話を確かめる姿勢は共通です。

契約前は同じ質問を両方へ聞く

ケアハウスとサ高住の候補を比較するときは、同じ質問を書いた紙を使う方法を勧めます。片方には月々の費用だけ、もう片方には介護の内容だけを聞くと、返ってきた資料を並べても判断しにくいからです。

まず、本人の生活で支援が必要なことを伝え、受け入れ条件を確認します。次に、住まい・食事・介護等で契約相手が分かれるかを尋ねます。費用は、定額の項目と利用に応じて増減する項目、含まれない項目を分けた書面をもらいます。

本記事では、ケアハウスとサ高住の一律の料金相場は示しません。親の条件で必要になる支払いを確認せず、「軽費」という名前だけで安いと決めたり、広告の月額だけで比較したりしないためです。書面の見積もりに、作成日と前提条件を残してください。

体調や介護の必要度が変わった場合の相談手順、入院中の扱い、退去や契約解除の条件も尋ねます。将来ずっと住み続けられると家族だけで約束せず、契約内容と対応できる支援を確認します。見学時の質問は、介護施設見学の確認項目も使えます。

磐田で今日することは候補を決める前の一枚

磐田で親の住み替えを考え始めたご家族には、本人が続けたいこと、困っていること、候補先へ聞くことを一枚に分ける方法を提案します。見学や契約を決める前に、親と話すための紙として使ってください。

私が運営する住まいは「ふじがおか見付連理枝」です。ふじがおか見付デイサービスは通所、ふじがおか訪問介護センターは訪問の別サービスです。住まいと介護の契約も別です。運営者だからこそ、比較を自社への誘導だけで終えたくありません。

私は、候補を決めないまま相談を終えることも必要だと考えます。聞けていない条件があるなら、回答を持ち帰ってから考えてよい。サ高住を選ぶ場合もケアハウスを選ぶ場合も、親が何に同意するか分かる状態を先に作りたいのです。

よくあるご質問

ご家族が確認するときの疑問を整理します。

ケアハウスなら介護もすべて任せられますか。

施設名だけでは判断できません。特定施設入居者生活介護等の指定があるか、介護サービスをどの契約で受けるかを確認します。本人に必要な支援、日中と夜間の対応、状態が変わったときの相談手順を候補先へ尋ねてください。入居対象に当てはまることと、希望する支援を受けられることは別に確かめます。

サ高住は60歳以上なら必ず入れますか。

制度上の年齢要件を満たすだけで、すべての住宅へ入居できるわけではありません。本人の状態や必要な支援、住宅ごとの入居条件を確認します。60歳未満で要介護・要支援認定を受けている場合などの扱いも、候補先に相談してください。食事や介護の契約内容は、年齢条件とは別に説明を受けます。

ケアハウスとサ高住はどちらが安いですか。

名称だけで一律に決められません。本人の条件で作成した見積もりを取り、住まい、食事、生活支援、介護等の支払いと、含まれない項目を同じ並びで確認します。広告の月額だけを比較せず、支援が増えた場合や入院時の扱いも尋ねてください。本記事では、個別条件を反映しない相場額を示していません。

著者・大石浩之(富士ヶ丘サービス代表取締役・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

磐田市見付でサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営する富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。介護施設の運営から不動産事業を始め、実家じまい・相続の相談も一件ずつ受けています。プロフィール

参考にした公式情報

以下は2026年9月27日に確認した一次情報です。

制度・利用可否・自己負担は個別の状況と時期で変わります。本記事は一般的な整理です。入居条件、介護の受け方、契約と費用は候補先の書面でご確認ください。介護の支援は、担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターに確認してください。

介護相談フォームはこちら 電話でも相談できます(0538-33-7070/9:00〜17:30)

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