
磐田の親が細くなった気がします。低栄養なのでしょうか。
低栄養とは、体に必要な栄養が不足している状態です。2024年国民健康・栄養調査の65歳以上の低栄養傾向19.5%は、BMI20以下という全国の集計で、個人の診断ではありません。親の体重と食事量がいつから変わったかを記録し、かかりつけ医や管理栄養士に相談してください。支援の必要性や利用条件は個別に異なります。
低栄養と全国19.5%を分けて読む
低栄養は、必要な栄養が十分にとれていない状態です。国立長寿医療研究センターは、食事の準備や口の機能なども食べる量に関わると説明しています。細く見えるという印象だけで、原因まで決めることはできません。
厚生労働省が2025年12月2日に公表した令和6年国民健康・栄養調査では、65歳以上の低栄養傾向は19.5%でした。概要15頁の定義はBMI20以下です。2026年9月27日に原文を確認しました。
この数値は全国補正値であり、磐田市の割合ではありません。しかも調査の対象からは、介護保険施設などの入所者や長期入院者が除かれています。高齢者全員を同じ条件で測った数字ではないことまで、資料から読み取れます。
私は、統計が食事に目を向けるきっかけになる点を評価します。ただ、19.5%を見て「うちの親も低栄養だ」と決める使い方には賛成できません。全国の傾向を知ることと、目の前の親に必要な支援を決めることは、別の作業です。
体重は一度の値より日付のある変化を伝える
高齢の親の体重を相談するときは、測定した日と数値を組にして伝えます。国立長寿医療研究センターは、週に1回程度の体重測定で変化を把握する方法を紹介しています。無理なく安全に測れる場合の目安として、続け方を相談してください。
BMIは体重kgを身長mの2乗で割る体格の指標です。ただし、家庭で計算した値だけで低栄養の診断はできません。BMI20を超えていることを理由に、意図しない体重減少や食事量の低下を相談せずに済ませないでください。
記録には「測定日・体重・食事の変化」を並べます。以前の健診結果があれば持参します。過去の数値が分からない場合は、推測で埋めず「記録なし」で構いません。測定する時間帯や服装も書ければ、数値を比較する際の材料になります。
私は、記録帳を完成させることを受診の条件にしたくありません。親が食べられず体調も悪いなら、記録が揃うまで待つ必要はありません。いつから何が変わったか、分かる範囲で医療機関に伝える。そのためのメモです。
食べた量と食べにくさを一緒に記録する
食事量のメモには、用意した量だけでなく、実際に食べた量を残します。国立長寿医療研究センターの食欲低下の解説は、食欲不振や体重減少には複数の要因があることを示しています。年齢のせいと決めつけず、医師へ相談する材料にします。
たとえば家族用の記録欄を作るなら、「朝・昼・夕」「食べたもの」「残した量」「本人の言葉」を分けます。これは記入方法の提案であり、実際の利用者の体験談ではありません。毎食を厳密に量れなくても、見た範囲を残す形から始められます。
「食欲がない」と「買い物に行けず食べ物がない」は、相談する内容が違います。かむと痛い、飲み込みにくい、調理が負担、片付けがつらいなど、本人が話したことをそのまま記します。家族の推測は本人の言葉と分けてください。
口や歯の困り事なら歯科への相談も考えます。健診の対象や受け方は、磐田の後期高齢者歯科健診の確認事項に整理しています。痛みなどがある場合は、健診の時期を待たず歯科医師へ相談します。
食事を増やす方法は、持病や治療中の指示によっても違います。栄養補助食品や食事の形を家族だけで決めず、医師や管理栄養士に確かめます。この記事では、必要な栄養量や体重の目標値を一律に指定しません。
磐田で食事支援を考える順番
磐田で親の食事を支える方法を探すときは、医療上の相談と暮らしの支援を並行して考えます。医師には体重や食欲の変化を伝え、介護の相談先には買い物・調理・食事中の困り事を伝えます。配食を頼むだけで原因が分かるわけではありません。
私なら、今日することを「親に1回、食事で何が困るか聞く」に絞ります。その後、日付の分かる体重記録を探し、かかりつけ医へ相談する予定を確認します。離れて暮らす子どもは、親の同意を得て、誰がメモを持って行くかまで決めると動きやすくなります。
食事を届ける支援の対象や回数は、磐田市の配食サービスの確認事項を入口にできます。公的支援を使えるかは個別の条件で変わります。記事を読んだだけで利用できると決めず、窓口へ確認してください。
すでに担当のケアマネジャーがいる場合は、食事量と体重の変化を共有します。相談先が決まっていなければ、地域包括支援センターとケアマネジャーの違いを確かめ、親の暮らす地域の相談先へつなぎます。
運営する側から言うと、契約より先に困り事を分けたい
私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。富士ヶ丘サービスの代表として介護事業を運営しています。住まいはサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、通所はふじがおか見付デイサービス、訪問はふじがおか訪問介護センターです。
私は、親が細くなったという不安を、そのまま入居の話へ進めるべきではないと考えます。自社には契約につながる利害があります。だからこそ、住み替えを決める前に、何を食べられなくなったのか、何を手伝えばよいのかを分けたいのです。
食事の支援だけで足りるのか、ほかの生活支援も要るのか。私にも、体重の数字だけでは分かりません。住まい・通所・訪問は別のサービスで、住まいと介護の契約も別です。相談の目的は契約を急ぐことではなく、家族が選ぶための材料を増やすことです。
関連する確認として、高齢者の冬の脱水|磐田の家族が共有する記録では、ご家族が次に確かめたい点を整理しています。
よくあるご質問
ご家族が確認するときの疑問を整理します。
BMI20以下なら、低栄養と診断されたことになりますか。
BMI20以下は、今回の国民健康・栄養調査で用いた低栄養傾向の区分です。家族が計算したBMIだけで医学的な診断はできません。体重の変化や食事量、体調をかかりつけ医へ伝えてください。BMI20を超えていても、意図しない体重減少などがあれば相談する材料になります。
体重の昔の記録がなくても相談できますか。
過去の記録が揃っていなくても相談できます。分かる日付と体重、いつから食事量が変わったかを伝え、分からない欄は空けて構いません。記録を作るために受診を遅らせず、食べられない、体調が悪い場合は医療機関へ相談してください。測定が難しい場合も、無理に体重計に乗せず相談します。
配食やデイサービスを頼めば解決しますか。
配食や通所でどの困り事を支えられるかは、本人の状態と各サービスの内容で異なります。利用だけで低栄養が解決するとは断定できません。医療上の原因や必要な栄養は医師・管理栄養士へ、買い物や調理などの生活支援はケアマネジャー等へ相談し、契約前に支援の範囲を確かめてください。

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)
磐田市見付でサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営する富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。介護施設の運営から不動産事業を始め、実家じまい・相続の相談も一件ずつ受けています。プロフィール
参考にした公式情報
以下は2026年9月27日に確認した一次情報です。
- 厚生労働省:令和6年国民健康・栄養調査結果の概要(3・15頁)(2026年9月確認)
- 厚生労働省:令和6年国民健康・栄養調査の結果公表(2026年9月確認)
- 国立長寿医療研究センター:低栄養を回避する(1)(2026年9月確認)
- 国立長寿医療研究センター:高齢者の食欲低下について(2026年9月確認)
制度・利用可否・自己負担は個別の状況と時期で変わります。本記事は一般的な整理です。低栄養の診断や食事の調整は、医師・管理栄養士にご相談ください。介護の支援は、担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターに確認してください。