
年末の大掃除を、いつも来るヘルパーさんに頼んでもいいですか?
大掃除や床のワックス掛けなど、日常的な家事の範囲を超える作業は、介護保険の訪問介護では対象外とされています。普段の掃除とは分け、場所と作業を具体的にして担当ケアマネジャーへ相談します。保険外の対応や費用は事業所ごとに確認し、その場で追加を頼まないようにします。
日常の掃除と大掃除を分ける
訪問介護で掃除を頼むときは、「年末だから家全体をきれいにする」という依頼と、日常生活に必要な掃除を分けます。同じ掃除という言葉でも、介護保険の対象となる範囲は同じではありません。利用する場所や作業を具体的にして相談します。
豊島区の公式案内は、生活援助の例として掃除や洗濯を挙げています。一方、大掃除、床のワックス掛け、家具や電気器具の移動・修繕などは対象外の例です。身体介護と生活援助は、ケアプランに位置づけられていることが必要とも説明しています。
案内の更新日は2026年9月4日で、本文は10月24日に確認しました。更新日に新しい制度が始まったという記載はありません。ここでは対象範囲を理解するための公的な説明として参照し、磐田での個別の利用判断は担当者に確認します。
場所と作業を書き出す
大掃除の相談は、「全部お願いしたい」ではなく、場所と動作に分けると確かめる対象が明確になります。床の普段の掃除、家具の移動、ワックス掛けなどを一つの依頼にまとめず、それぞれの作業として書き出す方法を私は勧めます。
相談メモには、本人が日常使う場所、困っている汚れや片づけ、希望する作業を記します。本人が使う場所であっても、どんな作業でも保険で頼めるわけではありません。「本人のため」という説明だけで対象範囲を決めず、担当ケアマネジャーと確認します。
生活援助の全体像が分からない場合は、身体介護と生活援助の違いを先に読んでください。掃除を依頼する話と、入浴や排せつなど身体に関わる介助の話を混ぜずに相談できます。
保険外の相談は別に行う
介護保険の対象外となる掃除について、いつもの訪問介護事業所が保険外で対応するとは限りません。豊島区の案内は対象外部分が全額自己負担になると説明していますが、どの事業所でも追加契約できるという保証ではありません。提供の有無から確認します。
私は、依頼する作業、料金の決め方、作業する人数、家具の移動を含むかを、契約前に書面で確かめたいと考えます。見積もりを取ることと、依頼を決めることは別です。分からない項目を空欄のまま契約せず、回答をもらってから判断します。
地域で別の担い手を探すときも、相手が何を引き受けるかは個別に確認します。シルバー人材と訪問介護の違いでは、家事を頼む相手の役割を分けています。団体名だけで大掃除や搬出が可能と決めつけないでください。
私は掃除を減らす選択も残したい
私はこう考えます。日常の掃除を生活援助として相談できることは、自宅で暮らし続けたい人の支えになります。家族がすべてを引き受ける前に、必要な作業をケアプランの中で相談できる点は良いところです。大掃除が対象外だからと、普段の掃除まで相談を諦める必要はありません。
そのうえで、運営側には「できません」と答えるだけでなく、何が対象外なのかを具体的に説明する責任があると私は考えます。床の掃除とワックス掛け、拭く作業と家具を動かす作業を分ければ、家族が次に相談する先を考えられます。説明を省いて家族に全部任せる形にはしたくありません。
私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。富士ヶ丘サービスの代表として介護サービスを提供する側です。きれいにしたい家族の気持ちと、本人の慣れた配置を守ることの間で、私も迷います。それでも、大掃除を全部終えることを介護の目標にはしません。本人が困る場所から確認し、急がない作業を残す選択もあってよいと私は考えます。
家族と事業所への伝え方
訪問介護の担当者へ掃除を相談するときは、訪問当日に新しい作業を足すのではなく、事前に事業所へ依頼内容を伝えます。予定されている介助をどうするかも含め、担当ケアマネジャーと相談するためです。年末の依頼でも、通常の支援と切り離して決めないようにします。
私は、本人に「何を残したいか」を聞く時間も掃除の段取りに入れたいと思います。家族に不要に見える物でも、本人には使い道があるかもしれません。処分する物、別の場所へ移す物、判断を保留する物を分けるのは、本人の意向を聞くための私の提案です。
家族が担当する作業についても、遠方から帰省した日に全部を詰め込まないようにします。高い場所の掃除が含まれるなら、親の脚立作業を家族で分担する確認を参考に、そもそもその日に行う必要があるかから考えます。
今日決めるのは相談する作業
年末掃除の準備として今日できるのは、困っている場所を一つ選び、必要な作業を書き出すことです。親の家全体をどうするかまで決めなくても構いません。その一つについて、通常の支援で相談するのか、別の依頼が必要なのかを担当者に尋ねます。
相談の言い方は、「この場所の、この作業に困っています。今の支援内容で相談できますか」で十分です。対象外なら、別のサービスを探すこと、家族が分担すること、当面行わないことを並べて考えます。本人の生活を支える段取りと、見栄えを整える段取りを分けることを私は勧めます。
ふじがおか見付連理枝は住まい、ふじがおか見付デイサービスは通所、ふじがおか訪問介護センターは訪問です。住まいと介護サービスの契約は別です。自社が大掃除を保険外で受けるという案内ではありません。利用可否や自己負担は個別条件で異なり、対応範囲を確認してから判断します。
よくあるご質問
個別の条件を確認する前に、ご家族の疑問を整理します。
普段の掃除も頼めませんか?
大掃除が対象外であることと、日常の掃除を頼めないことは別です。公的な案内では掃除は生活援助の例に挙げられています。ただし、本人の状況や依頼する作業、ケアプランへの位置づけなどを確認する必要があります。場所と具体的な作業を整理し、担当ケアマネジャーへ相談してください。掃除という名前だけで一律に判断しません。
追加料金で大掃除を頼めますか?
同じ事業所が保険外の大掃除を提供しているとは限りません。まず対応の有無を確認し、引き受ける場合も作業範囲、費用、契約を別に確かめます。普段の訪問時に担当者へ追加作業を頼むだけで契約が成立するとは考えないでください。自社についてもこの記事では提供を保証していません。見積もりの確認と依頼の決定は分けられます。
家族が遠方なら大掃除も対象になりますか?
家族が遠方に住むことだけで、対象外の大掃除が介護保険の対象になるとはいえません。日常の生活援助の必要性と、大掃除という作業の範囲は分けて確認します。家族ができる日程や作業を整理し、事業所と担当ケアマネジャーへ相談してください。家族が全部行う前提にせず、別の担い手への依頼や作業を見送る選択も検討します。

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)
富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。サービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営しています。住まい・通所・訪問は別のサービスです。プロフィール
参考にした公式情報
以下の一次情報を2026年10月24日に確認しました。公表日・更新日と開催日は区別しています。
制度・数値・予定は変わることがあります。利用可否・自己負担・必要な支援は個別条件で異なります。医療上の判断は医師等に、サービス内容は各事業所に確認してください。
相談フォーム 電話で相談:0538-33-7070(9:00〜17:30)
運営する側からの実務の案内です。担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターに確認を。