介護と家族の確認 / 2026年10月19日

シルバー人材と訪問介護の違い|磐田の家事

庭で地面の近くの手入れをする人と、室内で高齢の本人と家事について話す支援者を、左右の別の場面で描いたイラスト。庭仕事と訪問介護の役割を分けて考える内容です。
記事の内容をもとに作成したAI生成イラストです。実在する人物・施設ではありません。

親の家の掃除や庭仕事は、シルバー人材と訪問介護のどちらに頼めばいい?

シルバー人材センターへの仕事の依頼と、介護保険の訪問介護は別の仕組みです。庭仕事などはセンターの仕事案内を確認し、本人の生活に必要な援助はケアマネジャー等へ相談します。作業の内容、危険性、日程を分けて伝え、依頼できる範囲を個別に確かめてください。

大石浩之(磐田市/不動産業)です。私は富士ヶ丘サービスの代表取締役として、住まい・通所・訪問のサービスを運営しています。自社の訪問介護で何でも引き受けられるように話すのは、ご家族にも、働く人にも不親切だと考えます。

秋になると、草取りや庭木、家の中の片付けを考えるご家庭もあると思います。「家事を手伝う人」という言葉は同じでも、依頼の仕組みは一つではありません。2026年10月19日に確認した磐田市シルバー人材センターの公式案内などをもとに、仕事の分け方を整理します。

同じ家事でも依頼の仕組みが違う

シルバー人材センターの仕事と介護保険の訪問介護は、同じ家事という言葉で一括りにはできません。磐田市シルバー人材センターは、臨時的、短期的、軽易な仕事を基本に、一般家庭などから仕事を受けると説明しています。訪問介護は、本人に必要な介護や生活援助を考える介護保険サービスです。

厚生労働省の介護予防ケアマネジメントに関する通知でも、サービスの検討を一つの制度の利用だけに限定していません。地域住民の支援や民間企業など、社会資源を広く考える趣旨が示されています。介護の相談を始めたからといって、暮らしの仕事を全部、介護保険へ集めるという話ではありません。

私は、選択肢が複数ある点を良いと考えます。本人への援助と、家を維持する仕事を別々に相談できるからです。そのうえで、家族への案内には線引きを残したい。「家事を頼めます」だけでは、庭木まで含むのか、誰のための掃除なのか、判断がつかないままになります。

シルバー人材は軽易な仕事を相談する先

磐田市シルバー人材センターの「家庭からのお仕事」には、家事援助、庭木の手入れ、除草、草刈り、植物の水やりなどが掲載されています。障子・ふすま・網戸張りや簡単な大工仕事も例示されています。ただし、掲載された仕事名だけで、どんな状態の家でも必ず受けてもらえるとは読めません。

同センターの案内は、危険を伴う仕事など、高齢者に不向きな作業は引き受けられないとしています。庭の作業なら高さ、足場、作業場所の状態を伝え、受けられるか確認する必要があります。本人の身体を支える介助まで、家事援助という言葉から広げて依頼できるとは判断しません。

植木の手入れ・除草・草刈りには、作業着手まで時間がかかるとの注意書きもあります。私は、秋の手入れの日を家族だけで先に決め切らず、作業の可否と予定を相談する順番を勧めます。現在の受注余力は未確認です。公式ページに仕事名があることと、希望日に来てもらえることは別です。

訪問介護は本人の生活上の必要から考える

訪問介護で頼む内容は、本人の状態や生活上の必要をもとに、担当のケアマネジャー等と整理します。掃除や調理という作業名だけで、介護保険の対象かは決まりません。家族全体の家事と本人への生活援助を混ぜず、誰のために、何が必要なのかを伝えます。

訪問介護の生活援助では、庭の草むしりなど、日常的な家事の範囲を超える作業は対象として扱いません。具体的な線引きは訪問介護の身体介護と生活援助の違いにも整理しています。制度の範囲外の依頼を、現場の職員への頼み方だけで解決しようとしないことを勧めます。

同居家族がいるときも、一言で利用可否を決めないでください。家族ができること、できない事情、本人の状況を伝えて個別に確認します。同居家族がいる場合の訪問介護も、相談前の材料になります。センターの仕事への依頼とは別の確認です。

秋の作業を一枚の依頼メモに分ける

家事や庭仕事を相談するメモには、作業名と場所、本人への介助の有無を分けて書く方法があります。以下は制度の申請様式ではなく、私が提案する整理の仕方です。「実家を全部きれいにしたい」という依頼を、相手が判断できる作業の単位に直します。

例えば、庭の草取り、本人が使う部屋の掃除、買い物、窓の高い場所の作業を別々の行にします。広さや高さが分からなければ、無理に測らず、分かる範囲で状況を伝えます。脚立に上って写真を撮る必要はありません。危険な作業は依頼先を変えれば必ず安全になるとも限らないためです。

私なら、各行に「いつまでに必要か」「親が望んでいるか」「家族が立ち会えるか」を添えます。急ぎでない庭仕事と、日々必要な本人への援助を分ければ、相談の順番を付けられます。高い場所は家族が引き受けるべきだとも決めません。高齢者の脚立作業と家族の分担も、作業を減らす検討に使えます。

運営する側から、自社以外の選択肢も残す

富士ヶ丘サービスが運営する三つのサービスは、用途が異なります。ふじがおか見付連理枝はサービス付き高齢者向け住宅です。ふじがおか見付デイサービスは通所介護、ふじがおか訪問介護センターは訪問介護です。住まいと通所・訪問の契約を一つにまとめて説明しません。

私はこう考えます。自社で受けられない仕事を先に伝えることも、運営者の仕事です。親の家に残したい庭があるなら、その手入れと本人への支援を分けて相談する。家事の困りごとがあるだけで、住み替えの結論まで急ぐ必要はありません。売る側には利用につなげたい利害があります。だからこそ、他の依頼先を探す余地と、まだ決めない余地を説明に残しておきたいと思います。

一方で、どこまで作業を分ければ家族の負担を減らせるか、私は現物を見ずに答えられません。依頼先が増えると連絡の手間も増えます。窓口を増やすこと自体を目的にせず、作業を引き受けられる人と連絡役を決めることに意味があると考えます。金額の単純比較だけで決める提案もしません。

今日、作業を一つ選んで相談する

家事の依頼先を探す家族が今日できることは、困っている作業を一つ選び、内容を具体的にすることです。庭の除草なら、場所や足場、希望する時期をセンターへ相談します。本人の日常生活の援助なら、状態と困る場面をケアマネジャー等へ伝えます。家全体を一度に頼む前の確認です。

依頼前には、作業範囲、日程、支払い条件、当日の連絡先を相手に確かめます。公式の仕事例にあるから一律の条件だとは考えません。本人が作業を望んでいるかも確認します。家族が片付けたいと思っていても、親にとって残したい物や場所があるかもしれません。

庭仕事と介助を一つの依頼に混ぜない。私は、その一線を先に引くほうが、家族も働く人も段取りを作りやすいと考えます。受けてもらえる範囲が分かってから、次の依頼を選んでください。

よくあるご質問

相談前に確かめたい質問を整理します。個別の状況に当てはまるかは、各窓口で確認してください。

庭の草取りを訪問介護に頼めますか。

介護保険の訪問介護の生活援助では、草むしりなどは対象として扱いません。庭仕事は、シルバー人材センターなど別の依頼先へ、作業条件と可否を確認します。保険外の対応があるかも契約先ごとに異なります。訪問中の職員へ直接追加で頼む前に、事業所の窓口と担当のケアマネジャーへ範囲を相談してください。

シルバー人材なら何でも頼めますか。

磐田市シルバー人材センターは、臨時的、短期的、軽易な仕事を基本としています。危険を伴う仕事など、高齢者に不向きな作業は受けられないと案内しています。仕事名が掲載されていても、現場の状態や日程により確認が必要です。場所や作業内容を伝え、身体介助まで含むと自己判断せず、依頼できる範囲を聞いてください。

両方を使う相談はできますか。

本人への介護と家の維持作業を分け、複数の支援を検討する相談はできます。ただし、同じ作業を同じ時間に重ねて頼む前提にはせず、誰が何を担当するかを整理します。介護保険の利用条件はケアマネジャー等へ、センターの仕事の条件はセンターへ確認してください。費用と契約も別々に確かめ、家族内の連絡役を決めておくと整理できます。

著者・大石浩之(富士ヶ丘サービス代表取締役・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。サービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」、ふじがおか見付デイサービス、ふじがおか訪問介護センターを運営しています。住まい・通所・訪問を分けて、ご家族が判断できる材料を整理します。プロフィール

参考にした公式情報

以下の一次情報を2026年10月19日に確認しました。公表時期と今回の確認日は区別しています。

制度や情報は変わることがあります。利用可否・自己負担・契約条件は個別の状況で異なります。本記事は一般的な整理であり、補償・医療・設備の判断を行うものではありません。専門の窓口へ確認してください。

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運営する側から、契約を急がず確認できる材料をお伝えしています。介護の支援については、担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターに確認を。

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