
Q. 親がつまずかないように、こたつ布団を中へ押し込んでもいい?
A. こたつ布団をやぐらの中へ押し込まないでください。NITEは、つまずきを避けるために押し込んだ布団がヒーターの保護カバーに接触し、焦げたと考えられる事故を紹介しています。通路は配置から見直し、ヒーターを単体で使わず、コードは製品の取扱説明書に従って固定します。
制度・利用可否・自己負担は個別条件で変わります。2026年10月8日に確認した一般的な情報と、運営者としての意見を分けて記載しています。
つまずき対策の布団押し込みが、別の事故を招く
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、2021年12月28日の「製品安全情報マガジン」Vol.395で電気こたつの事故を紹介しています。この記事は2026年10月8日に原文を確認し、暖房を出す秋の点検材料として整理しました。2026年の新発表ではありません。
事例1は、足の不自由な家人がつまずかないよう、使用者がこたつ布団をやぐらの中へ押し込んだものです。布団がヒーターの保護カバーと接触し、焦げたと考えられています。家族を気遣ってした行動が、別の危険につながった事例です。
私は、この事例を「片付け方が悪かった」で終わらせたくありません。足元を広くしたいという目的は理解できます。それでも、こたつの内側へ布団を逃がす方法は採れません。つまずきへの備えと、熱源に布を近づけないことを、同時に満たす配置が必要だと考えます。
NITEが案内するのは、布団などをやぐらに押し込んで使用しないことです。通路に布団が出るなら、押し込みで済ませず、こたつや周囲の物の位置を見直してください。個々の部屋でどの配置がよいかは、器具と本人の動きに合わせた確認が残ります。
ヒーターは本体から外して使わない
NITEの事例2は、こたつ本体から外れたヒーターユニットを床に置いて使用し、周囲の可燃物との接触で出火したと考えられる事故です。NITEはヒーターユニットを床に置かず、単体で使用しないよう注意を促しています。
私は、本体の一部として使う器具を、便利そうだからと別の暖房に転用しないと決めています。足元を温めたい、こたつの出入りを楽にしたいという希望は、別の相談として扱うべきです。自己流の使い方で、その希望を満たそうとしないでください。
本記事はヒーターの取り外しや修理の手順を案内しません。部品が外れている、取り付けが分からないなどの状態なら、使い始めず、メーカーや販売店へ相談します。以前は使えたという記憶だけで、今の状態が正常だと判断しないでください。
電気毛布も併せて用意するご家庭では、電気毛布の安全な使い方を別に確認できます。こたつの注意事項を読めば、ほかの暖房も点検済みになるわけではありません。器具ごとの取扱説明書を分けて置くと、家族間で渡しやすくなります。
コードは見えない場所へ押し込まず、説明書どおりに
NITEの事例3は、固定されていない電源コードを踏むなどして力が加わり、半断線から異常発熱したと考えられる事故です。コードは取扱説明書に従って固定するよう案内されています。床に目立たなく置けたかだけで確認を終えないでください。
事例で示された固定方法を、すべてのこたつへそのまま当てはめることはできません。家にある製品の説明書で、固定する場所と方法を確認します。コードを家具の下へ押し込んだり、自己流で留めたりして点検済みと考えないでください。
私は、家族が見る場所を「壁の差込口から器具につながるところまで」と決めたいです。通り道を横切っていないか、踏みそうな位置にないかを、配置と一緒に見ます。コードの異常や固定方法に疑問があれば、使用を控えてメーカーなどへ確認する段取りにします。
コードを避けても、床の物や家具の配置が本人の動作に合うかは別に残ります。高齢の親の転倒原因を考える記事も参照し、部屋全体を確認してください。暖房のある一角だけを片付けて、寝室やトイレへの経路を忘れないようにします。
秋の点検は、通路と器具を別々に見てから合わせる
こたつを出す前の点検は、製品の取扱いと、本人が通る場所を分けて確かめると整理できます。私は、NITEが事故の発生状況と避ける行為を対にしている点を評価します。注意する対象が布団、ヒーター、コードと具体的なので、家族で担当を分けられます。
そのうえで私は、安全の案内を読んだだけで「家では誰が確かめるのか」が残らない工夫を望みます。説明書を探す人と、親に通りたい経路を聞く人が別でも構いません。両方の結果を合わせて、暖房を使える配置になっているかを確かめたいです。
- 製品名と取扱説明書を確認し、分からない点をメーカーなどへ尋ねる。
- 布団を外へ下ろした状態で、周囲の物と本人の通り道を確認する。
- ヒーターの状態やコードの固定など、説明書に沿った使用前確認をする。
- 使い始めたあとも、布団やコードの位置を誰が確認するか決める。
この順番は、私が提案する家族の分担であり、個別製品の点検手順を置き換えるものではありません。本人に危ない歩き方を再現してもらう必要もありません。写真を使って相談するなら、製品と通路の位置関係が分かるようにし、住所などの個人情報は写さない配慮をします。
石油ストーブを使う部屋もある場合は、石油ストーブの使い始めの点検を別に確認できます。一つの暖房を点検した日を、家全体の点検完了日にしない方が、確認漏れを見つけやすいと私は考えます。
運営する側から、片付けと製品点検を分ける
大石浩之(磐田市/不動産業)として、私は富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役を務めています。介護関連サービスを運営し、利用していただくことに利害がある側です。ただし、訪問介護の利用と、暖房器具の製品点検を一つの契約と考えることはできません。
私はこう考えます。秋に部屋の見取り図を描くなら、親の通り道と、こたつ布団の端を同じ紙に置きたいです。こたつを残す方が本人にとって落ち着くのか、配置を変える方がよいのか、私にも写真だけでは決められません。しかし、布団を中へ押し込んで通路を作る案は外します。本人の希望を聞きながら、置き方と点検の担当を考え直す。この判断は私の意見であり、私自身が経験した事故の話ではありません。
当社のサービス付き高齢者向け住宅「ふじがおか見付連理枝」は住まいです。ふじがおか見付デイサービスは通所介護、ふじがおか訪問介護センターは訪問介護です。住まいと介護サービスの契約は別です。室内の片付けや見守りを相談する場合も、作業を分けて対応範囲を確認します。
今日することは、こたつの説明書を見つけ、布団を押し込まない状態で通れる場所を確かめることです。分からない製品点検をヘルパーに一括で頼むのではなく、メーカーへの質問と、生活上の支援の相談を分けてください。
よくあるご質問
個別の条件は、関係する窓口や専門職に確認してください。
布団の裾が通路に出たらどうしますか。
こたつ布団をやぐらの中へ押し込んで解決しないでください。NITEは布団がヒーターに接触する危険を示しています。布団を外へ下ろした状態で、こたつと周囲の家具の配置や本人の通り道を見直します。どの置き方が使えるか分からなければ、製品の取扱説明書と本人の動作を確認してください。危ない歩き方を再現させる必要はありません。
コードはテープで留めれば十分ですか。
自己流の固定で十分とは判断できません。NITEは製品の取扱説明書に従って固定するよう案内しています。家にあるこたつの固定箇所と方法を確認し、踏む、引っかけるなどの力がかかる配置も見直してください。説明書が見つからない、コードの状態や固定方法が分からない場合は、使用を控え、メーカーや販売店へ相談します。
こたつの点検をヘルパーに任せられますか。
訪問介護の契約があるだけで、こたつの点検や修理全体を依頼できるとは限りません。室内の片付け、日常の確認、機器の専門的な点検を分け、担当のケアマネジャーと事業所に対応範囲を確認してください。製品の異常や固定方法はメーカーなどへの相談事項です。家族が初回に確かめることと、日々誰が見るかも別に決めておきます。

この記事を書いた人:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)
富士ヶ丘サービス株式会社の代表取締役。住まい・通所・訪問の介護関連サービスを運営する、利害のある立場から書いています。実家じまい・相続の相談も一件ずつ受けています。プロフィール
参考にした公式情報
次の一次情報を2026年10月8日に確認しました。資料の公表日や更新日と、本記事の確認日を分けています。
当社への相談を希望する場合は、電話または相談フォームを選べます。入居や契約を決める前の相談でも構いません。
相談フォームへ 電話で相談:0538-33-7070(9:00~17:30)
制度・数値・案内は今後変わる場合があります。個別の機器は専門職やメーカー、体調は医療機関、休業の条件は勤務先や労働局へ確認してください。介護制度・利用可否・自己負担はご本人の条件で異なります。担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターに確認を。